HAKOmedia
モノづくりベンチャーの営業体制を3ステップで整える!IS・CS・FSの構築法とは?

目次

アオくん
カイ社長、ちょっと相談があるんですけど……。

カイ社長
どうしたんだい、アオ君?

アオくん
うちの営業体制、正直ちょっと場当たり的で……誰が何をいつやるか曖昧なんです。成果もバラつきが出ちゃってて。

カイ社長
なるほど。それなら、営業プロセスを3つのフェイズに分けて整えるのが有効だよ。IS、CS、そしてFSという3段階でね。

アオくん
IS、CS、FS……?

カイ社長
それぞれの役割とKPIを明確にすると、チーム全体の動きが整理されて成果も安定する。順に説明していこうか。
なぜ3ステップに整える必要があるのか?
営業は「属人化」しやすい分野です。特にモノづくり系のベンチャーでは、技術者が営業も兼ねるケースが多く、各人が独自の方法で対応してしまいがちです。
しかし、属人的な営業では再現性がなく、組織としての成長に限界が生じます。営業体制を「IS(認知・接点)→CS(課題共通化)→FS(提案・契約)」の3ステップに分けることで、
各フェイズごとの役割分担
スキルの標準化
KPIによる改善と管理
が可能となり、組織全体の営業力が底上げされます。プロダクトの魅力を正しく伝えるためにも、構造的な営業体制の構築が欠かせません。
ISフェイズ(インサイドセールス・会社紹介)
✅ 概要
ISフェイズは「顧客との最初の接点をどう構築するか」がカギです。営業の起点となるこの段階で、的確に興味を引き出せるかどうかが、後続フェイズの質を左右します。
🛠 活動内容(具体例)
ターゲットリストの作成:SaaSツール(例:Salesforce、HubSpot)を活用して業種・従業員数などでフィルタリング。
架電・メールスクリプトの作成とABテスト:例えば「●●業界向け○○のご提案」など件名で反応率を比較。
初回電話でのゴール設定:「10分のヒアリングアポ取得」など、明確な目的を設定。
CRM運用体制の整備:担当者ごとの対応履歴・商談ステータスを明記し、チームで共有。
🎯 KPI例
月間リード数
商談化率(アポ率)
架電数/メール配信数

CSフェイズ(カスタマーサクセス・課題共通化)
✅ 概要
この段階では「顧客の本当の困りごと」を深掘りすることがポイントです。ヒアリング精度が高ければ高いほど、提案の精度と受注率が上がります。
🛠 活動内容(具体例)
ヒアリングテンプレートの導入:「現状課題・理想状態・制約条件」の3点を主軸に聞き出す。
事例を交えた共感誘導:「他社の例では〜」と伝えることで、顧客の発言を引き出すトリガーに。
顧客セグメントごとのナレッジ集:例えば「製造業×品質管理部門」向けによくある課題・KPIを整理。
プロダクトフィードバックの記録運用:CSが拾った顧客要望を月次でプロダクトチームに共有。
🎯 KPI例
商談深度(ステージ進捗率)
次回提案設定率
ヒアリング完了率

FSフェイズ(フィールドセールス・受注決定)
✅ 概要
最終フェイズであるFSでは、提案からクロージングまでの設計力と交渉力が問われます。ここを標準化できれば、営業力の底上げが可能です。
🛠 活動内容(具体例)
ロジック立てた提案構成:「●●という課題→○○で解決→定量的成果」の3段ロジックで資料を作成。
想定質問集・FAQの整備:「価格交渉」「ROIへの根拠」などよくある質問に備える。
社内決裁プロセスの見極め:「担当者→課長→部長→経営層」のルートを最初に確認。
商談後のフォロー体制:1週間以内のリマインドメールやホワイトペーパー提供で印象強化。
🎯 KPI例
受注率
平均単価
リードタイム(初回接点から受注まで)

まとめ

アオくん
なるほど、営業をフェイズごとに分けて役割を明確にすることで、全体がスムーズに機能するんですね!

カイ社長
その通り。最初から完璧を目指さなくてもいい。一歩ずつ整えていけば、成果はついてくるよ。

アオくん
まずはISフェイズから整理してみます!

カイ社長
期待してるよ、アオ君。戦略的に動いていこう。
モノづくりベンチャーが営業力を高めるには、IS(会社紹介)→CS(課題共通化)→FS(提案・契約)の3フェイズで体制を整備することが重要です。それぞれの役割とKPIを明確にし、段階的に構築することが成果につながります。
ス ポ ン サ ー リ ン ク