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創業期1〜10名で絶対にやるべき「会社体制」の作り方とは?

目次

アオくん
カイ社長、会社を立ち上げたばかりで、何から手をつけていいのか分からないんです。

カイ社長
アオ君、創業初期は誰もが通る道だよ。まずは、会社の基盤を固めることが大切だ。
会社立ち上げ直後に注力すべきこと
PMFと意思決定の型作り
創業初期の企業が最初に取り組むべきは、顧客の課題検証とその解決策の仮説構築、いわゆるPMF(プロダクト・マーケット・フィット)の追求です。製品やサービスが本当に求められているかを確かめることが、事業の方向性を定める鍵になります。
次に必要なのが、チーム内の意思決定ルールの明文化です。規模が小さいうちでも、誰がどう判断するかが曖昧なままだと、後々の混乱を招きます。明文化はスピードと納得感ある判断を支え、信頼関係の構築にも繋がります。
売上と「事業の芯」のバランス
短期的な売上を追求する一方で、長期的なビジョンや事業の核となる部分を育てることも欠かせません。売上は資金を生み、実行の余裕を作る一方で、事業の“芯”が育っていなければ成長は続きません。両者を同時に進めるバランス感覚が大切です。

コア技術・シーズ技術の育て方
技術ドリブン vs 課題ドリブン
企業の競争優位を築くには、核となる「コア技術」の存在が重要です。その技術の“種”は、既存の研究成果、社内の知見、現場の気づきなど様々な場所に眠っています。
事業の始め方には大きく分けて「技術ドリブン」と「課題ドリブン」の2つがあります。技術からスタートして市場を探るか、市場課題から逆算して技術を当てるか。それぞれのアプローチの特徴を理解し、状況に応じて柔軟に活用しましょう。
外注 or 内製の判断軸
開発体制においては、コア部分を外注に出すか内製するかの判断も重要です。リソースに限りのある創業期は、外注でスピードとコストを優先する判断も有効ですが、将来の差別化要素となる部分は可能な限り内製化するのが理想です。
絶対に見ておきたい数字の基本
売上・工数・予算の意味と役割
創業初期の企業が押さえておきたい数字は「売上」「工数」「予算」の3つです。
売上は、事業の方向性や市場との適合度を測る指標です。単なる収益だけでなく、「何が売れているか」「どこに需要があるか」を見るためにも重要なデータです。
工数は、時間というリソースをどこにどれだけ使っているかを可視化する指標です。無駄や偏りに気づく材料となり、組織の改善の出発点になります。
予算は、会社の生存に直結します。どこにどれだけお金を使うかの判断は戦略そのもの。優先順位を見極め、現実的な管理を徹底することが不可欠です。

❓ Q&A:よくある質問
Q1. 社員数が増えたとき、どこから制度化すべき?
A. 評価制度や業務フローなど、日常業務に直結する部分から制度化を進めましょう。早めの整備が、組織の安定と効率化につながります。
Q2. 評価制度はいつから作るべき?
A. 社員数が5名を超えたあたりから導入を検討するとよいでしょう。基準があることで納得感のあるマネジメントが可能になります。
Q3. CTOやCFOって必要?
A. 専門的な意思決定や戦略が必要な局面では、早期に技術・財務の責任者を迎えることが有効です。全体視点での意思決定が加速します。

まとめ

アオくん
なるほど、最初の10人が未来を決めるって、深いですね…。

カイ社長
そう、仕組みじゃなく“型”を作るんだ。仮でもいいから意思決定のルールを定め、数字で見える管理を始めよう。それが、会社の芯になる。
創業初期(1〜10名)の会社が注力すべき体制づくり、数字管理、コア技術の見極めについて、具体的に整理しています。
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